ウェブ版『ヘルスネットワーク』

7月号「科学的事実に基づく 介護予防のための運動」確認問題の解答

2015年 06月 29日

JAFA機関誌『ヘルスネットワーク』に連載中の科学的事実に基づく介護予防のための運動」(筆者:西端泉)は、加速する超高齢社会において、介護を必要としないための運動方法を解説するコーナーです。

以下に、今月号(2015年7月号p14「第4回 高血圧を予防する運動」)の確認問題の、解答と解説を掲載します。

 

問題1
以下の、運動と血圧に関する文章の中で、正しいものはどれか。

正解はa

b.レジスタンストレーニングにも高血圧を改善する効果があることを報告している研究は複数あります。しかし、その効果は、有酸素性運動よりも優れているといえるほどのものではありません。

c.運動の種類によって、運動中の血圧の変化は異なるので、単に「運動」と示している部分が間違っています

d.レジスタンストレーニングのほうが、運動中の血圧の上昇は著しくなります。このため、既に高血圧を有する人に対してはレジスタンストレーニングを指導してはいけません。ただし、高血圧の予防としては、レジスタンストレーニングも効果的です。

 

 

問題2
高血圧を有する人に適した有酸素運動の強度はどれか。

正解はc

実際の運動強度(相対的運動強度)は、1人1人の体力によって異なります。例えば、厚生労働省は普通歩行のMETs(メッツ)を3と示していますが、平均的な体力を有する20歳代の女性の最大酸素摂取量は33ml/kg/min(11METs)ですから、相対的強度は3÷11=27%となり、低強度であるため、高血圧を予防した改善したりする効果は期待できません。

しかし、高齢女性の最大酸素摂取量の平均は18ml/kg/min(6METs)ですから、相対的強度は3÷6=50%となり、中等強度に相当するので、高血圧を予防した改善したりする効果を期待することができます。なお、計算に使用した最大酸素摂取量の値は、小沢治夫、西端泉著『フィットネス基礎理論』(JAFA)の第3章の表2に示されている数字です。

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