フィットネスコラム

医療費の削減を目的とした「シルバースニーカーズ」

更新日:2014年 08月 29日
by フィットネス指導 from U.S.A

ベイビーブーマーが65歳 以上の領域に入り始め、2013年のアメリカの国勢調査では、65歳以上の人口が14.1%になり、2030年には20%(5人に1人)になることが予想されます。

アメリカの高齢者(65歳以上)および障害者向け医療制度(メディケア)の一つである、Health Maintenance Organization(HMO)によるプログラム「シルバースニーカーズ」が人気をよんでいます。これは、疾病予防と健康維持増進を図り、医療費の削減を目的としたプログラムで、現在、アメリカ全土の1万1,000のクラブが提供しています。

HMOでは、保険加入者への特典として、シルバースニーカーズのプログラムを提供しているクラブを無料で利用することができ、クラブ側には会員がプログラムに参加する毎に、HMOから一人につき4ドルが支払われます。私が勤務しているクラブでは、平均45~50人が参加しているので、一クラスあたり180~200ドルがHMOから支払われていることになります。

シルバースニーカーズをきっかけに、保険加入者はクラブの他のプログラムや施設を利用するようになり、同時に社交の場も広まり、高齢者の生活の質の向上にも役立っています。

シルバープログラム.jpg 高齢者.jpg

医療費の削減を目的としたプログラム「シルバースニーカーズ」は、全米1万1,000のクラブで提供されている

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今年もIDEAコンベンションがが終了し、JAFAツアーに参加された皆さんは、沢山の最新情報を得られたことと思います。開催地だったアナハイムへは、私が住んでいるユージーンから高速で15時間くらいです。勤務しているクラブでは、毎年誰かがIDEAへ参加し、9月にミーテイングを開いて情報交換をするのが恒例となっています。

次回は、集客の多いプログラムについてご紹介します。

 

フィットネス指導 from U.S.A

ムーマ和子(アメリカ オレゴン州 在住)

1998年に渡米するまで、JAFA/ADE、ACSM/HFSとして、フィットネスクラブや養成専門学校等で活動。渡米後は、グループ指導、気功のクラス指導、パーソナルトレーナーとして活動し、現在は主に、Oregon Heart Vascular Institute(総合病院の一部で、心臓病に関する予防から手術まで行われている機関)でクリニカルエクササイズフィジオロジスト(心臓病リハビリのセラピスト)として活動するほか、Tensegrity Physical Therapy(オリンピック選手から生活習慣病による機能障害まで多種の査定方法を導入しているフィジカルセラピーのクリニック)や、オレゴン大学、地元のフィットネスクラブ(Oakway Fitness)等で、指導者や講師として活動している。

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